ch テレビつれづれ帖                 
     NEWS 日々一言
角田光男 著
ISBN978-4-902410-23-5
■体裁/四六判・246頁    ■価格/1,620円 (本体1,500円+税) 送料300円   ■発行/2011年10月 

「はじめに」より

  本書は200911月から20113月末まで、日々の「MXニュース」(月曜から金曜、20:0020:30)の中で、テレビコラム「角田光男の編集後記」と題して語った計317本の中から、180本を選び、大震災コメントを加え「春・夏・秋・冬」編に整理した。コラムは、地上波デジタル九チャンネルの電波に乗って、東京一円に発信された。そんなことからタイトルを『9ch テレビつれづれ帖 NEWS 日々一言』と決めた。
  1年半のテレビコラムを振り返って、忘れられないのは、やはり311日に起きた「東日本大震災」のことだ。戦争を知らない団塊世代の私にとって、初めて列島規模で体験した「非常時」だった。被災の主舞台は、私が四度、通算10年にわたって記者生活を送った東北各地だ。「自分はどう動いたのか」――『日々一言』とは別に、第一章を「温和な東北いずこへ」と題して発生直後から、東京に拠点を置くコメンテーターとして「自問自答」をしながら、現場を歩いてきた行動の記録を盛り込んだ。
  発生前日の310日は、一晩で10万人が犠牲となった「東京大空襲」から66年目の「メモリアルデー」だった。前夜のコラムで「大空襲の夜を体感するため、これから下町の現場を歩いてきます」と語り、社を離れた。
  地下鉄半蔵門線で押上に出て、スカイツリーの直下から隅田川にかかる言問橋まで、「風」「音」「臭い」「光」「闇」「空」「星」――何かを感じ取ろうと、全身の神経を集中させて、寒風の中を歩いた。66年前の惨状を思うと、身も心も冷え切った。私は闇の中に光る隅田川の川面を見つめ、供物や折り鶴が供えられた、言問橋の慰霊碑の前でひとり、平和を祈った。
  10日早朝、もう一度、慰霊碑を訪ねた。「きょうはお花をあげようと思って来ました」というお年寄りに出会った。スカイツリーが、早春の日差しを受けて、慰霊碑越しに建ち上がっているのが見えた。隅田公園の桜のつぼみが、ほんの少し色づき始めていた。

  311日、午後246分、大震災が起きた。

  331日の「角田光男の編集後記」最終回で、私はこう語った。
 震災発生から二十日、明日から4月のスタートです。被災地、東北の遅い春を思うと「光明るい四月が、来てほしい」という気持ちです。「3・10」「8・6」「8・9」「8・15」――。「私の忘れてはならない記念日」なんです。「東京大空襲」「ヒロシマ、ナガサキ原爆慰霊の日」「終戦の日」。悲しいことですが、新たに「3・11」を加えようと思います。東京が焼き尽くされた66年前の戦禍から、立ち直ったように、みちのくの「三陸の町」も「陸前浜街道の町も」、必ず復興すると、私は信じています。全国からの継続的な支援も、忘れてはならないことだと、思います。

       20119
                                                               角田 光男

  もくじ

一章 温和な東北いずこへ 

第二章 NEWS『日々一言』 光明るい春を 
 平時ではない みんなで声を掛け合おう 正しい情報のキャッチ 落ち着いた行動
 「お困りの方へ」街かどの親切 /原発不安 正確な情報の開示を 助け合いの輪を広げよう
 ボランティア出番 これから
被災地への燃料輸送に朗報 /鍼灸ボランティアが被災者ケア
 祭りに学ぶボランティアの心 /甲子園から復興のエール 好評です 災害一〇〇冊の本展
 若い世代へ 平和へのバトン継承
二度と戦災孤児つくらないで
 
大空襲の夜を歩く 身も心も冷え切った 温和な春 いずこへ /頑張れ“だんだんサクラ”/
 
四月一日 パンダいよいよ公開 下町の新しい風 スカイツリーから
 
モノつくりの心 小さな発明家育てよう ゆるキャラ集合 スカイツリー盛り上げよう
 
女性パワーで三宅復興イベント /事故の教訓 安全対策に生かせ 被災地に光明るい四月を
 出会いの春はやって来る
王さんの記念館 福岡に /世田谷線のこども夢電車
 東京野菜 健闘しています
さよなら 「新聞列車」/スカイツリー 芸者衆もお座敷勉強会
 メードナツや果物キャラ 新アキバ土産
/新社会人へのエール /高校生諸君 自ら学べ
 横断旗は赤信号
/新宿御苑に江戸の上水を復元 /正直出頭 両さん許す 次世代カーの弱点 克服を
 ガス器具事故判決 悲しみ癒えず
島の逸品 竹芝に集合 /有権者の『見切り』が早すぎる
 
夏が近づく 神輿がうねる /語りかける風景展 /メダルよりも大切なものがある
 ホームドアの安全対策を急げ
世界へ出番 都の水ビジネス /牛は家族 悔やみきれない畜産農家
 
お母さんの味方 エキナカ保育園

第三章 ホオズキ輝く夏 
 花と水辺 東京の川再生へ /よみがえった江戸前ビール麦 飛び散る汗 風鈴つくりピーク
 大型店には負けない 板橋の逸品展
世界に売り出すスミダブランド /一日数便 頑張れ下町貨物線
 
地域の伝統 祭りでつなぐ /浪花節だぜ はやぶさは 空気代はタダではない ICAP東京会議
 エレベーター事故でメーカー提訴
W杯国立競技場にファン大集合 臨海大橋 京浜港湾を支える新動脈
 昭和記念公園
/沖縄慰霊の日 『平和の礎』に思う 歓喜の雄たけび 広場であげたい
 タダは無策 高速無料化社会実験
/「お富士さん」江戸の伝統いまに 世界一の技術 町工場の誇り
 寅さん電車 故郷を走る
「和洋共演」朝顔市も新時代に 「スーパー端末」への期待 電子書籍元年
 ホオズキ輝く 四万六千日
/老舗政党VS第三局の雄 激闘涙あり 平和への祈り 灯篭に託す
 調布市の「鬼太郎ナンバー」大人気/
おもちゃ文化 世界に伝え半世紀 /新設のスポーツ振興局に期待
 
願わくば 北の真実語って /打ち水作戦で身も心も涼しく フジヤマのトビウオ記念碑 /先生たちの落語研修 /「ラジオが聞きたい」 東京メトロにモノ申す/一〇〇歳超老人不明事件 /東京は蜜源の宝庫
 平和への祈り 平山郁夫追悼展
過ちに学べ 平和モニュメント起工式 神宮のスポーツ文化財 大切に
 変わる江戸前の海
/みんなで守った森 緑陰イベント 慰霊と供養の八月 /サル君に引かれて夏休み
 子どもたちの視線 初めてのカメラ
/吹き飛ばせ TX一兆円の負債 関東大震災の絵画を初公開
 復興小は地域の遺産 なぜ解体なのか
猛暑 祭りパワーで吹き飛ばせ

第四章 ピンクリボン 秋風の訴え 
 町工場と大学の連携広げよう /マレーシア水道事業 支援 超高齢者 社会で見守ろう
 三越新館公開 銀座デパート戦争
声なき声に耳傾けよ /神田川で水遊び 下水道の日の課題
 
目指せサイクルシティー /「Xサインなし」民主代表選終わる 「嵐に向かって進め」菅・日本丸
 「秋祭りの味」忘れられない多摩川梨
焦りは禁物 人も車も無事故で /返上したい『暑さの三冠王』/
 
紅は『闘魂』 白は『忍耐』 牧野邸の彼岸花 エコ社会 三Rでごみ減量
 伸びやかな造形 心揺さぶる作品展
『ピンクリボン』秋風の訴え /「むやみに動くな」 震災帰宅訓練
 
恋愛理論でノーベル化学賞 /汗の輝き 環境保全キャンドル あと一三八日 鍛え本番で完走――
 ツリー散歩で江戸名所探訪
日米友好 桜に歴史あり /伝統野菜 江戸前ブランドに
 「手帳はいのち」最強の携帯ツール
/アニメ支える若手支援を 「来年、一〇〇歳」日本橋に青空を
 世界の王さん 文化功労賞
今も学生たちにエール 神保町 /銀座の祝祭空間に 新生歌舞伎座
 
多様な樹種「神宮の森」生む /メールに負けるな 年賀はがき発売 台湾水ビジネス 先人の偉業に学べ
 心明るく 酉の市
/「最期の芳香」大クスノキ伐採 /都市交流一〇年 助け合いの絆
 
カリンたわわに 赤羽の秋 /芸術の秋 巨匠パワーに触れたい イトカワ微粒子 宇宙からの宝物
 知っていますか?きょう土木の日
下町の見識が息づく 一葉記念館
 
羽沢ガーデンの緑守れ 裁判官が現場へ 三島事件四〇年 遺書が問うもの /あしたのジョーは町の宝だ
 
イチョウは戦後復興のシンボル 表参道も点灯 原宿の自負どこへ

第五章 『芝浜』夢の冬 
 「元気の源」探す師走 /津軽もねぶたも近くなる 暴力からは何も生まれない
 全国結ぶ「道の絆」日本橋が化粧直し
社会鍋 街角の善意集めて一〇二年
 
戦死者の遺骨 一刻も早い収集を /平常心で年の瀬の準備を 手足伸ばせば… 頑張れ銭湯
 不況を跳ね飛ばせ 羽子板市
街を明るく ガード下の大壁画 /心温まる 冬至ゆず湯
 
寺&ツリー 下町観光ゾーンの整備を /心込め しめ縄奉納四〇年 「芝浜に学ぶ」夢の実現 辛抱から
 
「初地蔵」のにぎわい 民の声に耳傾けよ 『初競り』上げ潮 景気は気から はとバス 東京観光身近に
 
都の交通政策「二つのヒット」/がんばれ受験生 あすセンター試験 阪神淡路大地震から一六年
 春闘 多様な声を吸い上げよ
復興の三宅 島をもっと知ろう /「門前町の不文律」大事に
 秋葉原事件で「死刑求刑」/スイセンの黄色「春待ち色」/荒川放水路 世紀の治水事業に学ぶ

 二月「光の春」スタート
八百長相撲 出直せ /「経営統合」時間をかけた議論を 「立春大吉」春よ来い
 冒頭陳述から火花
/元気です B級グルメ/春食材で冬将軍を吹き飛ばせ /「桜土手」つくった河津の先人/
 「平成の風」江戸を走る
/「パンダ番記者」の思い出 青梅路に二万人 市民マラソンの草分け
 日中環境外交の使者に
「天気晴朗」なれど富士見えず /「天に祈る」不明者の救出
 ランナーに“カツ” 声援で参加
/松葉つえのしんがり走者

第六章 NEWS「日々一言」317話 全リスト 
  (2009年11月〜2011年3月)

第七章 「新年の決意」20年 
 「身体のヘドロ、一掃を」/寒中見舞い「奉仕と感謝の生涯」(実母死去のあいさつ)/
 「福祉の春風、下町から」/「生きのいいニュースをいきに」/
 寒中見舞い「クレヨン職人の遺言」(実父死去のあいさつ)/「お大師さんの五風十雨」/
 「みちのくの至言」/「祭り心を忘れない」/「平和の礎からスタート」/「幕末の先達」/
 「深川でワッショイ」/「汽笛一声、汐留へ」/「諏訪御柱、まつり年」/「人生はスイッチバック」/
 「山を開いた人に学ぶ」/「お化け煙突と放水路」/「還暦、初年兵に戻る」/
 「
ch、江戸・意気・NO.1目指す」/「元気の源、諏訪御柱祭」/「忘れ得ぬ車窓 青森ヒバ防雪林」

あとがき 

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